たった1年の妊活期間。
いろんな方の経験談を見ると、長い期間病院に通ったり、さらに高度な不妊治療にトライされていたり。
人と比べることではないと頭では分かっているけど、
妊娠した友達や、道ゆく妊婦を見ては羨んだり、
長期間の不妊治療で苦労されてる方の話を見聞きすれば『私が辛い、大変なんて言ったら申し訳ない』と思ってみたり、
どうしてもっと早く不妊治療を始めなかったんだろうと自分を責めて後悔してみたり、
出張が多い夫にイライラしたり、
今まで感じたことのない感情が自分のなかにうまれた1年だった。
世の中に不妊で悩む人はたくさんいることも知っているし、30代以降妊娠できる確率が下がっていく事も知識として知っているはずなのに、
『私もみんなと同じように、望めば妊娠できる』とどこかで信じていたのだと思う。
毎月チャンスはくるけれど、
生理がきてしまったから2週間は落ち込み、次の2週間は祈る気持ちで過ごす。
世の中にありふれている『普通のこと、普通の幸せ』は、
誰にでも平等に訪れるわけではなく、
本当にかけがえのないキセキなのだと知った。
『普通』なんて存在しないんだと実感し、
価値観が変わった一年だった。