思い出したらまた書こうと思いますが、妊活時代最後の記録を。
結婚して3年、本格的に妊活を始めて1年で妊娠した。
不妊治療をはじめて、色々な検査とタイミング法を2ヶ月チャレンジした後のことだった。
直前にやった卵管の通水検査で卵管が通りやすくなったのか、妊娠することができた。
(またあたらめて書きますが、2人目を希望した際は通水検査直後も妊娠できず)
生理の周期がバッチリだったので、毎回、生理予定日の3日前からソワソワ。
前日に起きる身体の不具合を感じ始めると心が落ち込み、祈るような気持ちでトイレに行く。
『また生理が来た』と夫に報告をしていた。
その月は、夫が出張中で『どう?』と連絡がきたが生理が来る気配がない。
もしかして、もしかして?
3日間位は、あまりテンションを上げずに冷静を装っていたが、生理予定日の4日後には『妊娠してるかも!』と夫に連絡した。
数日後に妊娠検査薬を試し、病院を予約。
病院では夫も隣で見守る中、先生から『妊娠していますよ』と冷静なテンションで言われる。
夫は『ヤッター』と喜びを爆発させていたが、私はじわりじわりと『妊娠』という言葉を噛み締めていた。
診察室を出ると、処置室の前で泣いている女性がいた。
その女性の姿を見て、先生のテンションの理由を察する。
そうだ、ここは『妊娠』という目的のために、通うたくさんの人がいる。ここに今いるという事は、まだ妊娠していない人がほとんどなのだ。
目的は皆同じ、妊活仲間ではあるけれど、先に卒業していく仲間を心から『よかったね、おめでとう』と言える人は少数だろう。(少なくとも私は言えなかった)
みんな真剣に悩んで辛い思いもたくさんしているからこそ、
ここでは『妊娠』は大きな声では言えない言葉なのだろう。
喜びの気持ちがスッとひいて、浮かれる夫を小声で諭し、足早に病院を出る。
病院を出てすぐに、すでにリサーチ済みで通うつもりだった産婦人科に電話し、診察の予約を取った。
その日はたまたま結婚記念日で、ずいぶん前からランチを予約していた。
運命のようなものを感じ、記念に残る1日となった。
そして、明日から、今日までとは全く違う日常が始まるんだと、ワクワクドキドキしながら眠りについたのである。