あさりの家族日記

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妊娠初期⑨父性と母性

先日、夫の父性が目覚めた瞬間の事を書いたが、私自身も妊娠を望んでいたものの、なかなか母性が目覚めてこない。

 

この子のために!とか、私は妊婦なのよ!という実感が湧かなかった。

それに比べて夫は、『早く次の検診で会いたいな〜』とか、『どの位大きくなったかな?』とウキウキしている様子。

 

こちらは少しずつ身体が変化するのが怖くて、そんなにテンションが上がっていない。

 

友人でも妊娠初期から、気持ちもすっかり母親になっている子は多かった。

自分だけ何かおかしいのかしら、と思う時もあったけど、

今思えば、母性が出てくるタイミングも強さも、人それぞれ。それでいいと思う。

 

何度目かの検診の日のこと。

まだ人の形にもなっていないようなエコーの画像を見て夫は『かわいいね!』と言った。

私は、毎回、順調に成長しているか心配しながらモニターを見ていたため、その発想はなかった。

 

私とは全く違う視点で、子どもの成長をみているようだ。

そしてそのモニターを見つめる横顔はとても穏やかで、父性が溢れ出ているようだった。

この人は、良い父親になるか分からないけど、子供を無条件に愛してくれる事だけは確信した。

 

子供が産まれてくるまで実感が湧かない、下手すればこどもが2.3歳になるまで可愛いと思えないという男性がいると聞くが、夫にその心配はなさそうだ。

 

湧いてこい、私の母性。夫に負けてるぞ。

と思った検診でした。